オトノエ音楽教室

楽譜とは、作曲家からの音符を通してのメッセージです。時には日記のようなものであったり、社会への風刺であったり、音符を通してさまざまな想いが詰まっています。それらを紐解き表現する為には、しっかりとした「読譜力」を身に付けることは必要不可欠です。「読譜力」とは自分の力で楽譜を読むことのできる力です。人間が文字を学習して会話をするように、「文字を読むこと」が、音楽の世界では「音を読むこと」＝「読譜」となります。この「読譜力」を導入期から確実にマスターすることに重点をおいてレッスンいたします。もちろん経験者の方も、基礎の基礎からまとめあげます！

音楽を表現する為には、正しい奏法＝テクニックも同様に大切です。イタリアが起源のピアノという楽器は、外国人の体格に合わせて作られました。大きな和音を掴む時や激しいパッセージを連続で奏でる時、比較的手の小さな日本人を含むアジア人にはやはり負荷が大きく掛かってきます。力で音を出す弾き方だと、必ず腕や手を故障します。身体の力の通り道を開放して、一切無駄の無い状態から音を出す「脱力奏法」を徹底いたします。ロシアでも学んだモスクワ音楽院発祥の奏法、よく「ロシア奏法」や「重力奏法」と呼ばれますが、これも全て、完全に脱力した状態から音を紡ぎます。すべては美しい音を奏でるために。

音楽の感じ方は人それぞれ異なります。したがってその音楽をどのように表現したいか、どう演奏するかは十人十色です。例えば同じ「ド」の一音のみでも、弾く人の心の状態やイメージにより、音量や音質、音色の全てが異なります。ある時は、広大な大地を力一杯踏みしめるかのような堂々とした音で。ある時は、月の光に導かれ夢の世界へ誘われるかのようなロマンチックな音で。ある時は、相手を慰める、大きな優しさに溢れている音で。。自分の想いを言葉で話すように音を奏でて欲しい。このような演奏に導けるように、楽譜からの情報や作曲者の情報を紐解き、あらゆる観点から表現技法をお伝えいたします。